材木屋だからできること。
材木屋らしくないからできること。

 私たちウッドワークの始まりは、ここ御徒町で明治30年に創業した材木屋『下甚商店』です。下甚商店は、木を流通させるだけでなく、工房を持ち、自分たちで 「もの」を作って納める、業種の枠にとらわれない、「材木屋らしくない」材木屋でした。
 平成5年、私たちはより多くの人たちに「木」と暮らす楽しさを知っていただきたいという強い思いから、家具屋『ウッドワーク』を始めました。材木屋という原点に則り、使う人の毎日のこと、10、20、30年後のことを 考え、日常の衣食住のための道具を、工房で、自らの手で日々生み出しています。

下甚商店から受け継ぐもの。

 歌舞伎座や国立劇場を始めとする様々な劇場の檜舞台や大道具。これらはかつて材木屋 下甚商店が手がけていたものです。材木屋の仕事が「木を仕入れ、卸すこと」だとすると、職人を抱え、ものを作っていた下甚商店は珍しい存在でした。現在私たちは、材木屋の確かな目で素材を仕入れ、工房で家具をデザイン・製作し、販売・納品まで自分たちの手で行っています。常に新しい試みを続ける姿勢は下甚商店から変わらない気質です。

工房から生まれる家具。

 ウッドワークの家具は店舗の地下にある工房で作られます。そこには木の匂いが立ち込め、仕上げる前の一枚板や製作中の家具が並んでいます。ウッドワークでは商品に興味を持っていただいた方を工房へご案内しています。誰が、どんな場所で、どのように作っているかを知っていただくことで、完成した家具を見ただけでは気付かない新しい発見があると思うのです。作る過程を間近にご覧いただくことは、私たちの「考え」をより深く理解していただける良い機会になると考えています。

無垢で作る。オイルで仕上げる。

 ウッドワークが家具の素材として最も多く用いるのは無垢の木です。木の魅力は、手触りや木目ひとつひとつが異なることです。私たちはその魅力をできる限り生かすために、家具の仕上げにオイルを用います。初めて触れる人は、そのなめらかでぬくもりのある感触に驚きます。長く使っている人は、木が山で生きていた時間や環境を物語る木目の美しさに飽きることがないといいます。木の一番良いところを存分に味わい、楽しんでいただきたい、その一心で私たちは家具を作ります。

手間と時間をかけて楽しむ。

 一方で、オイルで仕上げた無垢の木は傷や汚れが付きやすく、定期的なメンテナンスを必要とします。少し面倒に聞こえるかもしれませんが、木の状態や反応を確かめながら手入れをしていると、やがてそれが「木との会話」であることに気付きます。
メンテナンスによって、木の色つやは美しく変化します。そして家具は唯一無二の表情を持ち、風格を備えます。時間を重ねるごとに愛でる楽しみや愛着が増していきます。
 ウッドワークではご購入の際にメンテナンスの方法をご説明すると共に、講習会等も行っています。

日常から生み出す、道具としてのデザイン。

 ウッドワークのデザインは、作り手の日常から生まれます。ひとりの生活者として「欲しい」と思うものを、機能的で美しいかたちにします。私たちはひとつの家具を全員で作り上げます。ひとりのアイデアに皆が意見を出し、試作と改良を繰り返します。そのため完成までには時間がかかりますが、全員が良いと思えるものを求める過程には、ひとりでは見つけられない発見があることを私たちは身をもって知っています。
 家具を作る過程では、同時に端材も生み出します。捨てればゴミになりますが、木は人の暮らしを豊かにする生きた資源です。それらを最大限に生かす方法を考える姿勢も下甚商店から続くものです。

森でお待ちしています。

 高さ約3メートルの木の扉がウッドワークのお店の目印です。森をイメージした店内には、一枚板の天板、暮らし方に合せて選べる家具、木の小物等が揃っています。ぜひ店頭でその感触と使い心地を試して下さい。
わからないことは、スタッフに何でも聞いて下さい。地下の工房からその家具を製作した作り手が駆け付けることもあります。
家具をご購入されたお客様は、どんなに些細なことでも、かかりつけの病院のように、どうぞお気軽にご相談下さい。
 ウッドワークのお店では、家具だけでなく、その楽しみ方の提案やイベント等も用意して、皆様のお越しをお待ちしています。

私たちの理念。

 ウッドワークには全員で共有する理念があります。私たちはこの理念のもとにお客様と向き合い、下甚商店から受け継ぐ店舗と工房を守り、ここでしか生み出すことのできない木の家具を作り続けます。
 
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